狐の妖怪には格付けがある?かっこいい狐の妖怪の種類について
狐の妖怪
皆さんは『狐の妖怪』と聞くとどんなことを思い浮かべますか?
自分が初めて狐の妖怪というものに触れたのは、有名な某忍漫画の「九尾の妖狐」でした。
それまでも妖怪やら何やらに興味はあったものの、そこでもうズッキュン。一目惚れでした。
もはや主人公より好き。正体不明な強さとそのルックスに撃ち抜かれました。
もしかしたら自分の狐面好きはここが原点なのかもしれません。
そんなこんなでアニメで九尾の狐が出てきたらメロメロになるようになりました。
しかし、そんなに好きでも詳しくはない…。
本当に好きなら一回ちゃんと知っておくべきじゃないか!と思い、このブログにまとめてみようと思ったまでです。
一口で『狐の妖怪』と言ってもさまざまな種類や名前があります
今回はその中の一つ、狐の妖怪の『格付け』についてまとめたいと思います。
狐の妖怪は格付けされている?
実は狐の妖怪は神格の違いによって格付けがされています。
格式が高いものから、天狐・仙狐・空狐・気狐・野狐。簡単にいうと天狐は神レベル、野狐は悪事を働く低級妖怪とされています。
この格付けの由来などは江戸時代の儒教学者、皆川淇園の随想録に残されていました。この随想録を基としてさまざまな解釈をまとめていきます。
天狐(てんこ)
千歳生きた狐だけがなれる、千里眼で様々な事柄を見透かし強力な神通力を持ち、神様となった九尾の狐のことです。
京都稲荷伏見大社の一の峯には小薄(こすすき)という天狐が祀られています。
中国の『玄中記』や『五雑組』には、千年もの間美人に化け人間の精気を吸い取り力を得た結果、天に通づるほどの力を持った妖狐として記されています。
空狐(くうこ)
千年の年を重ねており、神通力が使える妖狐のことを言います。千里を一瞬で飛ぶとされています。
また、三千年が過ぎると『稲荷空狐(いなりくうこ)』へと名前が変わります。
空狐になると肉体は持たず魂だけが生き、精霊に近い存在となります。天狐の一つ格式がさがった存在とも考えられています。
気狐(きこ)
天狐や仙狐に至る前の修行の身である狐のことを指します。年齢でいえば五百歳〜千歳未満です。
どこにでもいる狐が仙術を学んでいる状態であり、この辺りで尾の数が変化してしていき妖狐化していきます。ほとんどが白狐・玄狐であり、稲荷神の使いは気狐です。稲荷神社に座っている双狐はこの気狐ですね^ ^
野狐(やこ)
人間に取り憑き幻を見せたり欺いたり、病や災いをもたらす悪狐。
妖狐の中では最も位が低く、人間に悪意を持って近づく妖狐を総称として野狐と呼ばれています。
番外編
仙狐(せんこ)
修行を積み神通力を使えるようになった狐のことです。他の解釈では空狐と同一視される場合もあります。
狐たちは仙狐になるために洞窟で勉強したり、老狐に仙術を学んだりするそうです。しかも、仙狐になるためには試験があるのです。試験に落ちてしまえば低級妖怪に成り下がってしまうため、狐たちは懸命に努力するそうです。可愛いですね^ ^
仏教にいる狐に纏わる神様 辰狐(しんこ)
荼枳尼天(だきにてん)ともいう。
荼枳尼天は仏教の神様で、夜叉の一種とされています。
日本での稲荷信仰と混同して考えられており、一般的に白狐に乗る天女として表されます。
またその眷属を野干(やかん)と言われ、中国では狐に似た正体不明の獣とされていますが、日本では狐と同じだとされています。
最後に
メジャーな狐の妖怪名が多かったのではないでしょうか。
というか、いろんな文献や解釈を見すぎて何が本当なのかようわからなくなりました笑
あっちではこう描いているがこっちでは違うようだ、など。
狐の妖怪がフィクションである以上、様々な描かれ方があるのだと思います。
つまり人それぞれの解釈があるということですね。難しい。
ここに記したものも一説のうちの一つ、くらいの気持ちで見てくださいね^ ^
狐の格付けはもっと細かく分けることができますが、永遠と長くなってしまうのでまたの機会とします。^ ^
ではまた🦊
一点物のお面制作 | 天ノ屋-ten no ya-
天ノ屋
天ノ屋 -ten no ya- では、オーナーの天丞丸(てんすけまる)自らが狐面をはじめとする一点物のお面を制作・販売をしております。アートとしてお部屋に飾るのはもちろん、ポートレートや創作の撮影などでも良い演出ができます。オーダーメイドのご依頼も受け付けておりますので、リクエストなどございましたらお気軽にご相談ください。
屋号 | 天ノ屋/天丞丸(てんすけまる) |
---|---|
営業時間 | 年中無休予定 |
定休日 | 不定休 |
info@ten-no-ya.com |