和色の種類や由来について 第一弾
和色とは
日本の四季により移り変わる情景の色合いに名前をつけたものです。
花や草木、鳥や空、水辺などを季節や天気に応じて詳細に表した色合いが特徴的です。
その種類は約500色ほどあるとされています。
数ある色の中で、今回は天丞丸が愛用している「ターナー アクリルガッシュ」の「Japanesque color」を参考にその色を使ったお面と共にご紹介します。
【臙脂色】(えんじいろ)
色味
少し黒っぽい深みのある鮮やかな紅の色
Webカラー
#9B003F
由来
昔の中国では顔料である朱にヤギの脂を混ぜたものを使ってお化粧をしていたことから「脂」という単語はお化粧に使う紅の意味として使われるようになりました。そして、「燕」という国が作る紅が優秀だった為化粧ブランド化し、後に「臙脂」と呼ばれるようになったそうです。
また別の説では、中国にある「燕支山」で多く採れる紅花に由来するともあります。
採取方法も、エンジムシの雌から抽出する生臙脂色(しょうえんじ)と、紅花から抽出する染料の2パターンがあります。
今使っている絵の具は、紅花の染料を使っていると信じたいです…。虫ちょっと苦手…。
【海松茶】(みるちゃ)
色味
茶色を帯びた深い黄緑色の海松色を暗くした色
Webカラー
#57543D
由来
海藻の「海松」(るみ)の色を表した海松色が派生したものだそうです。
他には黄みが強い黄海松色や藍色の強い藍海松色など様々な色を展開している。
「みる」という初見では読めるわけないだろ、という読み方がなんとも可愛いです。
蛙っぽい色とその読み方の意味のわからなさに惹かれて買ってみました^ ^
【濃縹】(こきはなだ)
色味
ほんの少し紫色が混じった青色
Webカラー
#2A4073
由来
濃縹は深縹と同じ意味で、藍染の中で最も濃い(=深い)色である。
縹(はなだ)とは、日本では青色の総称として使われており、他に中縹(なかはなだ)・次縹(つぎのはなだ)・浅縹(あさはなだ)というように大まかには4段階に分けられています。
今後は縹色をコンプリートしていきたいと思います!
和色とお面
やっぱり和のお面には和色を使うのが乙かなぁと思ってJapanesque colorを買い始めました。複雑な色味とざらざらとした質感も良い…。
カタカナでは言い表せない日本の情景を思いながら作られた和色は今も私たち人間の心に響くものがあります。
これからも美しい日本の色を扱っていきたいと思うので、絵の具とお面が揃い次第またブログを書きたいと思います^ ^
一点物のお面制作 | 天ノ屋-ten no ya-
天ノ屋
天ノ屋 -ten no ya- では、オーナーの天丞丸(てんすけまる)自らが狐面をはじめとする一点物のお面を制作・販売をしております。アートとしてお部屋に飾るのはもちろん、ポートレートや創作の撮影などでも良い演出ができます。オーダーメイドのご依頼も受け付けておりますので、リクエストなどございましたらお気軽にご相談ください。
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