狐面の意味とは?種類による違いは?
狐面に宿る意味
まずお面とは?
「お面」をつけることで精霊や神が宿るとされていて、世界各地で宗教的な儀式や儀礼の為に使用されていたといいます。
そのため、能や神楽を舞う際には「お面」を使用します。
一方、「仮面」は仮面舞踏会などのように単に顔を隠す為に使用されていました。
現代でも「お面」は自分の素顔を隠してもう1人の自分になりきる為に使用されていることが多いですよね。
本当の自分を隠して自分のなりたい姿になる、という変身の意味もあります。
しかし、逆に深層心理に潜む自分自身に出会う可能性もあるかも知れませんね。
狐面の意味と種類
狐面の意味とは
狐を模したお面である狐面は、能楽(能・狂言の総称)や神楽(神様をまつるために行われる舞・歌)に用いられます。
稲荷神社では神様の使いとして祀られているように縁起の良いものとされていることが多いです。
また、狐面は五穀豊穣や商売繁盛、家内安全などの御利益があるとされています。そのため、人々を見守れるよう人間の目線よりも高いところに飾っておくのがより良いかと思います。
狐面の種類について
人々に幸福をもたらす縁起の良い神の使いであるとされる「白狐(びゃっこ)」がモデルの狐面も多く、稲荷神社の総本宮「伏見稲荷神社」のお土産屋さんなどで販売されている狐面は白地のものが多く見受けられます。
しかし、現代では黒やその他の色の狐面も増えてきています。
色によって特に意味はないとされているようですが、白狐と逆に黒狐はもしかしたら妖に近い意味合いがあるのかも知れません。
また、狐面によく描かれている赤や青の化粧にも特に意味はないようです。(調べても出てこない…)
しかし例を挙げると、歌舞伎では化粧の色によって役割や意味が違うようです。
赤色→正義、勇気
青色→悪、死
茶色→鬼、妖、人間以外の不気味な役
色によってその者をわかりやすく表現されています。
天丞丸がつくるお面も色によって意味合いを変えているということはありませんが、なんらかの意味を持ってお化粧をすればその通りになるのかもしれません。
一般的な狐面の意味も重要ですが、作り手やお面の主がお面に与える意味も重要となりうると思います。